会長挨拶

一貫した卒前・卒後看護教育のあり方を考える

 この度、第11回岩手看護学会学術集会会長を拝命し会を主催するにあたりまして、ご挨拶申し上げます。

私は、1997年来、東北大学医学部、岩手医科大学医学部で医学教育に携わって参り、2014年から岩手県立大学看護学部基礎看護学講座で、解剖学、生理学、内科学の教育を担当しております。人体の正常構造、機能、およびこれらの知識を基盤として疾病の病態生理に対する理解を深めることに焦点をあてつつ、その看護学の中でのあり方を模索してきた4年間でありました。

質の高い卒前の臨地実習および卒後の新人看護職員研修を推進していくためには、看護教育カリキュラム、国家試験、新人看護職員研修を包括した検討が必須でありますが、実際、卒前・卒後教育に関わる教員や看護師との間の議論の深まりは十分であるとは言えません。また、看護高等学校、看護専門学校、看護短期大学、大学と多様な養成制度が並立している中、卒前教育における到達目標やカリキュラムの標準化に関するコンセンサスの形成もまた十分であるとは言えません。

このような現状をふまえて、今回の学術集会のテーマを「一貫した卒前・卒後看護教育のあり方を考える」といたしました。シンポジウムでは、各教育機関における現行の卒前看護教育カリキュラムと新人看護職員研修カリキュラムとの連続性や整合性、基礎看護学系看護教員の育成、新人看護研修指導者の育成について、様々な立場からご発表いただきます。また、新人看護職員のローテーション研修をテーマとした特別講演を企画しております。
秋色深まる滝沢の地で、本学術集会が活発な討論の場となりますよう、皆様のご参加をお待ちしております。

第11回岩手看護学会学術集会
会長 高橋 和眞
(岩手県立大学 看護学部 基礎看護学部・健康サポートセンター)

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